ラインハルト・フォン・ローエングラム


 勢いでヒルダとやっちゃって(実も蓋もない表現)その朝にはマリンドルフ伯宅に「お嬢さんを僕に下さい」をやらかしにいくカイザーです。
 好きだよここ。マリンドルフ伯も突っ込んでたが、お前よりにもよってミッターマイヤーの話を参考にするなと。黄バラ持っていかないだけまだマシだが。
 正直このシーンが終盤で一番笑えるんではないかと…伊達と酔狂で革命やってる同盟込みで考えて。何せこの直後にロイエンタール叛乱事件だしなあ。

 ラインハルトはヴェスターラントの核攻撃を黙認した事を罪と捉え(それについてキルヒアイスと仲違いした挙句にキルヒ死んじゃったし)、今回その弱みを突かれてしまい、揺れる心を持て余して縋った相手がヒルダだった訳で。
 そこで彼女とやっちゃったのは、ある意味権力でもって姉アンネローゼを奪った旧支配者と同等の事をやってもーたーと思ってしまっても仕方ない行為で。
 だからこのような「責任は取ります」と言う珍妙な訪問になってしまったんだろうなあ。

 でもまあヒルダ自身も平気で皇帝に意見具申する性格なので嫌なら嫌と拒むだろうし、何より重度のシスコン(爆)であるラインハルトが、いくら不安定な状態だったからと言ってどーでもいい女に安らぎを求める訳もないし。
 結局は無意識下で好意を持っていた男女だと思うので、マリンドルフ伯も「ようやくこうなったかこの堅物が」と苦笑気味だったんだろうな。

 しっかしカイザーの一発必中振りには笑いますが。
 ロイエンタールじゃないが、本当に銀英伝世界の神様って皮肉家だな!
 結果だけ取り上げてみたらヒルダの子もフェリックスも救われたが、ならどうして望まれているミッターマイヤーに実子が出来ないのかと。フェリックス引き取ったけど、独り位実子生まれたらいいなあ…まだ30代前半だしチャンスはあるよ。

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