ウォルフガング・ミッターマイヤー


 小難しいガキで、小説をたくさん読んでた(今思えば純文学以外にもラノベが多かったけどな)中高生時代を思い出しますと、あの頃読んだ時点からミッターマイヤー好きだったなあ。
 仁義に篤くて、平民出身なのに乱世に生まれたおかげもあって自らの才覚で出世した挙句にラストには実質的な国のトップまでにのし上がって(しかも彼に出世欲は全くなかった)、その辺に格好よさを感じていました。
 帝国側の主人公とも呼べる4人の中で只独り生き残るポジションなのも、好きな理由なのかな。こう言う歴史の証人になりえるキャラは好きなので。同盟側ではユリアンがそれに当たるのかなあ。

 そういやリア中で読んだ時には、ロイエンタールとの長い友情はかなりスルーしてました。アニメ版でそれが確認させられたって感じです。
 その親友(と言う言葉でも足りない関係だよな。ラインハルトとキルヒアイスの関係のように)が叛乱を起こしたためにそれを討ちに行き、結局本当に殺してしまい死に目にも会えなくて、ずっと平静を保っていたのに、ふと「疾風ウォルフが泣いてるぜ…」のシーンには思わずこちらも落涙。

 彼はロイエンタールの忘れ形見のフェリクス君を結局養子にする事になりますが、その辺を考えていくと何となく「オルフィーナ」のラスキン親子を思い出したりしました。
 とすると、ミッターマイヤーのポジションはヒュレイカなのかな。作者に「最後まで生き残ります」と明言されたキャラだしな彼女。あの主人公ふたりにも死亡フラグ立ちやがった漫画だってのに。
 …銀英伝知ってる人は多いけど、オルフィ知ってる人はかなり少ないだろうから、この比較を理解出来る人いなさそうだ。

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