第10話 ギフト - usability -

あの原初の一夜の体験によって、気象分子は「最悪のもの」として全ての人々に刷り込まれている。今回波留が向かった先は、中国大陸の奥地だった。その地域は先の大戦と旱魃で荒廃しており、その復興計画をジェニー・円が推進していた。ある目的のために話を訊くべく波留は円の元を訪れ、互いにわだかまりなく再会を果たす。円は折角来たのだからと、波留に子供達が通う簡素な学校で講義をして欲しいと話を持ちかけた。波留はそれを快諾し、子供達との付き合いを始め、たちまち人気者となる。しかし波留は、この地域を訪れて以来、時折微かな頭痛に見舞われていた。


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