尉官時代の双璧


 同じ任務で待機時間中、暇なのでその辺の棒切れ拾ってきて
「おいミッターマイヤー。俺が今から型を見せるから、卿はそれをどう返すか見せろ」
「ああ、判った」
 みたいな状況ですよ。だからマジでどつき合う訳じゃありません。寸止めです。
 で、剣術終わったら組み手でもやりあったりしますよ。関係ありませんがミッターマイヤーは小柄で俊敏と言う事ですので、どっちかと言うと拳法スタイルのような気がします。ロイエンタールは正統派にキックボクシング系とか。SFだから低重力のトレーニングルームなんかでやったら面白そうですね。

 中尉の時に知り合ったんですっけ。ならその頃の話と言う事で。
 無意識下ではちょっとは好感持ったような気はするけど、まだまだ定着はしてない状況でのやり取り。お互いの事は殆ど知らないので、ひとまず腕を見てやろうと、そんな感じ。

 やはり軍人だし、最初はこんな風に戦闘技術を確認してから、まずはその腕を信頼してやるかみたいなノリであって貰いたいなあと思う訳です。互いに組むとなると、生き残るためには相手には結局それなりの腕を持ってて貰わんと困る訳ですから。
 人間的に好意を持つのは、それ以降派生してきたらいいと思うし。或いは、出会った瞬間に潜在的に抱いた好意が顕在化してきたりね。

 ある程度白兵戦の腕を確認したら、次は射撃場に拉致ると思え。原作原文でも「ふたりは白兵戦も射撃も一流」と書いてあったので、お互いにかなり認め合えるんだろうなあ。
 下士官時代は艦隊運用もやりませんから、ひとまず体ひとつで戦うような技術で認め合ってくれ。俺は伊藤勢が好きなだけあって、身を削って痛みを感じる白兵戦万歳なんだ(何かを間違えている)。銀英伝世界の白兵戦は基本的に装甲服着用だから、痛みの描写がし辛いけどさー。

 大佐位になれば白兵戦とは言えども小隊を率いる事になるだろうから、戦術面でも色々会話しそうだな。そこで「ああこいつは戦術も凄いんだ」と、現在の双璧に繋がる部分で互いを認めたらいいや。どうせ長年の付き合いだ、そこに至るまでも長いしね。


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