夕方も近くなり、雲の筋を帯びつつも赤と青で染まる空の下、テラスで柔らかな陽射しを浴びてまどろむふたりと1匹の猫。
 ――皆さん、猫みたいですよ。
 遠くから見ていたホロンは、チタン製の人工脳でそんな事を思った。
 




 ちなみにその後、程無くして波留は、膝の上に居座る猫の重さで膝が痺れ、更には彼の脇ではミナモが眠っていて身動きが取れない状態で――結局朝同様に、またホロンを呼ぶ羽目になる。
  
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