OVA感想 第17話〜第20話
第17話「嵐の前」
  • お久し振りです。馴染みのレンタル屋がこの土日に105円セールだったので、DVD10巻を借りてきました。それに追い付くために感想を再開します。まあ、10巻に追いつくには、最短でも2週間掛かってしまうので、10巻分は感想を書き溜めておくだけになりそうです。
  • とりあえずこの辺はレンタル落ちのビデオを持っているので、感想はDVD版ではなくビデオ版と言う形になります。
  • 実はフィルムコミックをコンプリートしたり、ロマンアルバムを入手したりしているので、第1期に関してはかなりの資料が手に入っています。特にフィルムコミックは感想を書く上で非常に役立ちます。キャラの喋りを頑張って聞き取る必要はない訳ですから。
  • では感想を。お馴染みマーラー交3に合わせてイゼルローンの紹介。止め絵ばっかりです。歓楽街にある映画施設とおぼしき所にある看板の「GONE WITH THE SUN」ってのが気になる。お前これ「風とともに去りぬ」じゃ著作権か何かで駄目だったのか。太陽かよ。
  • しかし何時見ても思うんだが、歓楽街の住民達は軍属扱いなんだろうか。帝国軍駐留時の歓楽街の人々は、同盟軍駐留で捕虜扱いになってしまったんだろうか…普通に営業させて貰えなかったんだろうかとか思ってしまう。そうじゃなきゃ、後のヤン艦隊の箱舟作戦の時に、あんなに根性入れて民間人脱出作戦やらなくてもいいはずだしなあ。
  • 回想でヤン中尉のエル・ファシル脱出の模様。エル・ファシル市民の自棄鉢振りが凄まじい。本当にこの時代の人々は血の気が多い。
  • ここまで自棄起こしたのは、やはり帝国領になったら最悪農奴階級に落とされるからと思ってたんだろうか。それが事実なのか、それとも同盟の宣伝工作なのかは、判らないが。
  • デリカさんとユリアンの会話が笑い混じりで、お前らヤンの事尊敬してるのかどうなのか判らんよなあここだけ切り取れば。動画で見てたら判りませんがフィルムコミックで切り取られたコマを見る限り、サンドイッチを喉に詰まらせたヤン提督が一瞬ギャグ顔になってるようです。銀英アニメでは珍しい。
  • 一方、そこにリンチの独白が被る。原作だと彼は民間人を見捨てると言い切っていたのですが、このアニメ版だと「増援を呼べばまたエル・ファシルは奪還出来る」と思っていた…んでしょうか?これが自己弁護でないならば。
  • 道原版のリンチは「お前これ何処のゴロツキだよ」と言いたくなったのですが、アニメ版のリンチはいい男だと思う。酒びたりでもな。
  • 人間の本質は変わっていないのに、起こした出来事でそれが変わったように思わされる。それはエル・ファシル脱出の際のヤンとリンチとの落差で良く判るって事ですね。アニメ版だとリンチがやたら叩かれたのは、同盟がヤンを英雄に祭り上げた煽りを喰らったっぽい描写になっています。大体エル・ファシルに攻め込まれてしまったのは同盟の失政だったのでしょうから(駐留している艦隊の数が負けてたら、どんなに頑張っても戦況を引っくり返す事が出来る可能性はかなり低いだろう)、ヤンとリンチはそれを誤魔化すための生贄にされたという事でしょう。
  • …つーか、今のエル・ファシルは同盟領なんだろ?なら、リンチが読んだ通り「増援を呼んだら何時でも奪還出来た」んじゃなかろうか。
  • リンチにクーデタ起こせとラインハルトが命令。「その時は死んでしまえ!」とラインハルトは煽る煽る。多分素ではなく、煽り目的で敢えて厳しい言葉を投げつけているのだろうが、恐ろしい子…!結果としてリンチは開き直って乗り気になります。
  • その帰り道にオーベルシュタインがラインハルトに「キルヒアイスを重用し過ぎではないか」と、1回目のフラグが立ちます。
  • 実際、どうしてキルヒアイスをこんなクーデタを唆す場に同席させていたのか、少々理解に苦しみます。オーベルシュタインが言うように「キルヒアイス提督には合わない仕事があります」なのだから、もういい加減ラインハルトもその「合わない仕事」が何であるか、大体判ってきたようなものでしょうに…例の焦土作戦でも何となく判ってたようなのに。
  • それとも、腹心ならどんなに合わない仕事であっても受け入れなければならないと思ったのか?或いは、「キルヒアイスなら判ってくれる」と思ったのか?便利な言葉だな。
  • ユリアンに相変わらず3次元チェスで負けてる中、帝国軍の使者がやってきます。
  • ああ、ユリアンの頭をがしがしやるヤン提督!可愛いよお前ら。でも「僕が必ず護って差し上げます」と胸を張るユリアンには、これは「魔術師還らず」への遠大な伏線なんだろうなあ…と思わされてちょっと切ない。
  • キルヒアイスが持ち込んだ捕虜交換の話。表向きはエルウィン・ヨーゼフ即位のための恩赦。しかし…と、ヤンは彼らの意図をきっちり見抜いている。
  • 意図は判ってるんだけど、防ぐのは容易ではない。結局対処療法しかない訳で…。
  • …フィルムコミックで読み返して気付いたが、この会議の場でのシェーンコップがすげーギャグ顔になってるよ。口笛吹いたシーンだろうけど。ヤンのサンドイッチ喉に詰まらせたシーンと言いこれと言い、今回の作画の人は笑いを取りたかったのでしょうか?
  • Bパート冒頭、帝国軍軍楽曲をバックにラインハルトの演説テープが流される。…これ、録画なんだよな?それともFTLによる実況中継なんだろうか…あー、今もって考えたら、実況中継の方が帰還兵への礼儀を果たしてる事になるよなあ…。
  • その演説内で物凄い高待遇を帰還兵に約束するローエングラム候ですが、その財源は?戦争ばかりで国庫はかなりかつかつだろうに。きっと、この時点で既に、門閥貴族から没収する莫大な資産を考慮してたんだろうな。つまり、さっさと門閥貴族が暴発するだろうと。
  • キルヒアイス、イゼルローンへ入城。ビューローとベルゲングリューンもついてきています。もう独り、後ろに居るのは、ジンツァーかな?
  • そのキルヒアイスのハンサムに対して、好き勝手に論評を加えるデリカさんやらユリアンやらポプランやらシェーンコップやら。ポプラン談「ローエングラム候には及ばんな」ってのは素直な論評なのか憎まれ口なのか。
  • 何故か最前列に居たユリアンに、キルヒアイスが話し掛ける。「頑張りなさいと言える立場ではありませんが、元気で居て下さい」としか、言えないよなあ…。
  • 「会ってみたいな、ローエングラム候に…」とヤンは思うものの、それが叶う日は来る訳はないだろうなと思ってただろうな。
  • 捕虜帰還式に出席するため、ヤンとユリアンはハイネセンに戻る。トリューニヒトが相変わらずアジっています。彼は演説内で「たゆまぬ外交政策の成果」を自負しているようだが、なら外交で捕虜が戻してくれるような相手なら、そのまま外交で講和とか出来るんじゃないだろうか無闇に戦争を続ける必要はあるのかみたいな疑問を、彼の支持者は誰も抱かないのだろうか。煽り耐性低いよなあ同盟。
  • 公園でビュコックとの会談。「周りを見ていてくれ」と言われたユリアンは素直に行っちゃうんだねえ。この辺から既に「ヤン提督は僕が護って差し上げるんだ」と言う気概が見て取れます。
  • ビュコックにクーデタ発生の可能性を示唆し、ある文書を貰う約束を取り付ける。軍内部にもうちょっと味方が居れば、ヤンも助かったのかなあと思う。普段から軍閥作りたがってなかったから、こう言う時には困りますね。
  • キャゼルヌがそろそろイゼルローンに赴任出来そうと言う話になって「これで私もやっと楽が出来る」とのたまうヤン提督ですが、お前絶対今現在「無理」してないだろう。キャゼルヌさんが赴任したら、大量の書類がお出迎えじゃないのか。そうじゃなきゃ、デリカさんが頑張ってただけだろう。
  • 地球教初登場。と言うか何故こんな夜にデモ活動みたいな事してるんだ。誰も見てないだろ。「夜にこういうことをしなさい」と教義に明記されていて、そんな宗教活動の一環なのか?
  • 一方、同盟での地下では数人の男達が会話中。エンディングでも「地下室の男達」としか載ってないのですが、きっと声優さんと配役が一致している人なら、誰が居るのか判るんだろうなあ。
  • そんな中、フォーク准将の声だけ浮いてるってのは俺にも判別出来たよ。うわー丸判り。
  • リンチはこんな状況下でも酒びたりです。何故こんな奴を信用したんだろうな。クーデタ組。
  • キルヒアイスはラインハルトにヤンの報告。こちらはこちらで「ヤンはこちらの策を見抜いている」と気付いていた。そしてラインハルトも「ヤンに会ってみたい」と思い始めるのであった。
  • 次回、ヒルダ初登場。そして帝国内戦突入です。
  • 初ビデオ版感想でしたが、今回の話ではそんなに変な絵はなかったと思います。ビデオ版からDVD版に移植される際に作画修正が行われたのは製作側が公言している事実ですが、ビデオ版においてもウィークリービデオ時点からレンタルやセルビデオになった際にそれなりに修正掛かってたんでしょうか?
第18話「リップシュタットの密約」
  • 前話のタイトル表記間違えました容赦なく突っ込んで下さった方々どうもありがとうございました&すいません。「春の嵐」って確か第3期に存在するタイトルだよな…。大体感想トップページでは、以前にまとめた際に正解のタイトル書いてたってのに。
  • それはそうと、感想行きますよー。定期航路とおぼしき宇宙船の中のバーで、貴族達がブラウンシュヴァイク=リッテンハイム枢軸か、リヒテンラーデ=ローエングラム枢軸か、どちらを選ぶかで決めかねている様子。それにしてもガンダム世界の軍服みたいな服を着ている人が居るのですが、どのSF世界でもああいう服は共通なんでしょうか。
  • そんな会話に聞き耳を立てているヒルダ。楽しそう。
  • で、実家に帰っておとうさんを説得するヒルダ。喋りながら籠の鳥をいじくったりする仕草がすげー可愛い。
  • ああ、そこで「お父様!」と抱きつくシーンがいいなあ。この声、今までの説得口調と全然違うもん。
  • 何気に第4期まで見事完走する家令のハンスさんも初登場。ヒルダお出迎え。
  • 何だかこの回のラインハルトの目つきがキツイなあ。
  • リュッケに3割方の演技をしてラインハルトに面会の約束を取り付けるシーンはアニメ化してくれなかったですね。
  • ラインハルト、コーヒーにたくさんクリーム入れるんですね。
  • で、腹黒芝居。「公文書をいただきとうございます」と言うヒルダの表情が挑むようで素敵だし、それに応えるラインハルトの表情もなかなか黒くてイカす。そして高笑い。多分ここで彼はヒルダに興味を持ったのだろう。そこまでは、品定めしていた感じ。
  • 「不平貴族どもが動き出しました」と言う台詞は、ケンプからオーベルシュタインに持っていかれました。数少ないケンプの見せ場を取られた。そしてオーベルシュタインはヒルダを一瞥。何ですか今後の展開へのフラグ立ては惜しみませんか。
  • そんなこんなでリップシュタットの密約、成立。
  • 提督方のキャラが立ってるよなあこの時点で既に。特にビッテンフェルトを抑えるメックリンガー辺りが。
  • メルカッツ提督を説得(どんどん脅迫になるけど)するブラウンシュヴァイク公。脅迫の台詞はアニメオリジナルですなあ。渋々承諾した時、マーラー交8が重苦しく流れる…これ確かアムリッツァでビッテンフェルトが怒られた時と同じ選曲だよなあ。
  • Bパート開始と共に、シュトライトとフェルナーのによるラインハルト暗殺計画の上申。でも却下。
  • フェルナーは自分達だけで暗殺計画を実行すべく、単独で作戦を起こす。何だかんだで仕事熱心です。
  • アンネローゼ様を人質に取るべく、シュワルツェンの館を襲撃。しかしそれは待ち伏せされていた。ここにマーラー交6「悲劇的」第1楽章。ローゼンリッターのテーマかと思ってたけど、こんな所でも使われるんだな。
  • どうやらシュワルツェンの館にはラインハルトが居て、彼が言うには警護はキルヒアイス直々にやってるそうです。そりゃ気合入ってるだろうな赤毛さん。
  • そのままなし崩し的にリヒテンラーデ=ローエングラム枢軸によるクーデタ&貴族連中がオーディンから脱出を図る。オーディン市内を制圧するのはケンプ。
  • ビッテンフェルトが軍務省を制圧、軍務尚書エーレンベルク元帥とちょっとした会話を交わす。ビッテンフェルトの(戦闘以外での数少ない)見せ場。
  • 統帥本部はルッツが制圧し、統帥本部総長シュタインホフ元帥も拘禁。ノイエ・サンスーシはメックリンガーが制圧…多分美術品の保護もやったんだろうな。だからこそこの人選だったんじゃなかろうか。
  • 行政府を抑えたロイエンタール。玄関先に立って指揮をする彼に、窓越しにワインを上げるリヒテンラーデ…うわあ今後の展開を示唆していて、意味深だ。
  • ヒルダの元には、彼女を頼ってローエングラム候から見逃して貰うつもりなのでしょうか、結構な人数の貴族が集っています。この時点で既に「マリーンドルフ家はローエングラム候に全面的に味方する」と、公言されていたんでしょうね。
  • リッテンハイム候の屋敷を襲撃するのはミュラー。えーと………あなた何時元帥府に入りましたか?ブラウンシュヴァイク公の屋敷を襲撃したケスラーは、居残っていたシュトライトを拘禁します。
  • 貴族達はどうにかして宇宙港に辿り着いたってのに、そこに待ち構えていたのはミッターマイヤー率いる軍隊です。大勢の貴族が手錠かけられて連行されていくのを見ているミッターマイヤー。しかし宇宙港を押さえているはずなのに、出航している船がちらほら居ます。森や湖など、宇宙港使わずに出航した船なんでしょうか?
  • 惑星軌道上にはワーレン艦隊が居座り、ワルキューレ出して貴族の船を包囲して牽制。もう綿密に計画されたクーデタですな。
  • BGMが切れたと思ったら、シュトライトがとっ捕まってラインハルトの前に引っ立てられて来ます。このアニメ版では削除されてましたが、彼によるブラウンシュヴァイク公への評「決して暗愚な人ではないのですが…」が好きだったんだけどな。公に対する愛着と忠誠と、そして何より貴族社会と言う枠組みの中では有能さを認めているって感じだと思うんで。
  • BGMが再開したと思ったら、惑星軌道上に戻りました。まだ義手属性がないワーレン頑張る。
  • また切れた。フェルナー出頭。「公は今日を限りに見限りました」と言う名台詞発動。この辺、漫画版だとラインハルトがギャグ顔でぽかーんとしてたもんですが、アニメ版でもちょっと呆れ顔になってますね。崩れはしてないけど。
  • 「忠誠心を捧げるにしてもその相手は選びたいもんなんだよ」と言った論理を、さっきまでの敵にぬけぬけと抜かす彼の態度は清々しい。その付き抜け振りがラインハルトに評価されたのか、オーベルシュタインの部下に抜擢される。彼が居なかったらオーベルシュタインの仕事もちょっとやり辛くなってただろうなと思います。
  • おやエンディングぶち抜きだ。リップシュタット連合軍はガイエスブルク要塞に集結。
  • 「お前達は賊軍だぞ、と」…そして哄笑するラインハルト。自信満々の、そして純粋に勝利を追い求める少年の姿。しかしその姿は、長くは続かない事を、我々は知っている。
  • ところでこのラストの旗艦連続発進ですけど、普通旗艦がまとまって出航するんじゃなく、自分達の艦隊に混ざって出航するもんなんじゃないでしょうか。そうでないと艦隊の統制が取れないのでは?なのにこのラストの描写は、正直訳が判らん。
  • BGMは、触れてない部分でも多分マーラー三昧だったと思う。暫くマーラー聴いてなかった(吹奏楽のCDばかり聴いてた)ので、まだ耳が戻ってきてませんよ。
  • 次回は同盟サイド。クーデタが勃発し、ヤン艦隊がその鎮圧に乗り出す辺りです。
第19話「ヤン艦隊出動」
  • 冒頭でキルヒアイスが辺境制圧に乗り出します。この時のBGMはショパンのノクターン9番Op31-2。
  • クブルスキー本部長がフォークに撃たれて、それから辺境惑星で叛乱勃発。アムリッツァ後にも、ヤンの話を判ってくれそうな良識派が軍に残ってたってのに、そんな人に限ってこんな目に。本当に警備兵は仕事しろよ。フォークを取り押さえた後に必要以上に押さえ込む姿が何だかなあ。
  • ビュコックは苦慮。軍隊と言う組織の中で、公言出来ない非公式な事をやろうとするのは大変だろうな。
  • イゼルローンにて動く歩道の上でのBGMが、オープニングテーマのインストゥルメンタル。良く判らん選曲。しかもポプコフ漫才とそれに対するムライさんの咳払い発動と言う、特に真面目でも何でもないシーン。
  • ところでイゼルローン内でもヤン提督ってユリアンと同居なんでしょうか猫居るし。「軍属」でありきちんとした軍人ではないから、こんな感じなんだろうか。
  • ドーソンの「帝国は内戦状態だから今攻め込んでくる可能性は少ない」と言う分析は、そこまで変ではないと思うのですが…いや根に持つタイプってのは真実なんだろうけど。所謂ミスターレンネンと同じ形で、偏見をもって真実を見抜いたって事ですかね。
  • ヤン提督の戦略講座ですが、この喋りをやりつつ軍服を着てくれるので「同盟軍服はこんな仕組みになっているんだ」と言うのが非常に判り易いです。同人やる上ではかなり良質の素材なんじゃないでしょうかこのシーン。いやマジでゴールデンバウム朝の帝国軍の高級将官軍服はどんな風に着てるのか判らんから、こんな風に資料が欲しい。ミッターマイヤー家とかでさー。
  • その戦略講座を聴講しているユリアンは、凄く目がきらきらしております。本当にヤン提督の事が好きなんだなあお前!
  • 会議の席上、アッテンボローの憎まれ口を咳払いで牽制…ムライさん、苦労してるんだね…。
  • それにしてもこの場にグエン・バン・ビューが居るのは違和感だ。彼は一応ヤン艦隊組だったんですよね…ヤン艦隊の中ではかなり早く死んでしまいますが。
  • おお久し振りだ3人組のうちのひとりのラオ偽者。「クーデターです!」に「何!?」と席を立つパトリチェフ。彼の言動はやはりインパクトがある。
  • 救国軍事会議議長として、グリーンヒル大将の顔がスクリーンに表示されると共に、マーラー交10がばばーんと。Aパート終了。
  • Bパート。フェザーンはクーデタの事実を直後から把握。フェザーンの弁務官オフィスは禁足を命じられただけだから、どうにかして通信の手段はあったんだろうか。
  • ヤンはフレデリカさんを呼び出します。「君が居てくれないと困る」「え?」…さあ、ヤンフレですよー!この時点で既にヤンからもフラグが立ちまくっていたと見るべきでしょうか?
  • 「素直じゃありませんな」「閣下は彼女の事をどう思っているかとね」…おい不良中年、お前さんヤンフレ推進派なのか?こいつは意外な助っ人だ!
  • いやマジでどういう意味合いでこんな問いをしたんだろうシェーンコップ。「部下としてね」と取ってつけたように言ってますが、それにしたって「彼女の事をどう思っているか」って…どんな台詞を引き出したかったのか。やはりヤンフレ推進としか取れないような気がしませんか?
  • いきなり振り返るシェーンコップ、思わず追突しそうになるヤン提督。多分こういうシーンに萌えるんだろうなあ801方面の人達。そして独裁者ヤン・ウェンリーの構想を語る不良中年。これには流石にヤンも少々厳しい顔になってしまう。
  • 「独裁者と言うガラじゃない」と自分を評するヤン提督。まあそうだろうな。「ガラじゃない」のだから、そう言う立場になったら彼以外の文官が政治を統括する事になると思いますが(後のエル・ファシルのように)、彼は結局どんな人が政治の統括者になっても不満を言うんじゃないかなーと言う気がするんだよなあ。アーレ・ハイネセンら建国の主力メンバーを無条件で尊敬出来るかと言えば、そんな英雄にでも実際に統治される立場になってみたらどうしてもアラが見えてくるだろうし。そして彼はその不満を隠さない人だから、結局衝突しそうな気がなあ…。
  • 多分、ヤン自身は、アーレ・ハイネセンらに対するヒロイックな幻想は抱いてないとは思う。彼自身の選択は全てベストではなく、ベターなのだと言う事も。それでも尚、民主主義を「ベスト」だと思いたいのは、彼の希望なのだろうか…上手く纏まりませんでしたすいません。
  • この時点からベイ大佐が救国軍事会議主力メンバーの中で地味に目立ってるな。
  • ユリアン、ヤンと一緒に行く気満々。保護者を言いくるめるのは彼の得意技ですね。
  • ラストのグリーンヒル大将の墓参りは、アニメオリジナル。小説内に存在する独白ではありますが、墓参りと言う場ではない。
  • 「政治の腐敗は誰かが質さねばならない。そう言った面では我々は間違った事はしていない」「しかし若い者は性急でな…もし私が立たねば誰が彼らを抑えられるだろうか…」つまり彼は自分の行動がベストではないと思っている。しかしこうする他なかったと言う点ではベターであるとは思っているのだろう。そう言う点では、トリューニヒトのような人間が権力を握っていた民主主義を救わなくてはならないヤンと、似通っている。
  • 以上。シェーンコップが語る民主主義のパラドックスや、ビュコックが拘束されてグリーンヒルと語るシーンとか、色々削られてます。尺が足りないのか尺が。結構美味しいシーンだと思うんだがなあ。
  • 次回は、第1期で数少ない双璧祭りです。対オフレッサー戦だわーい。その前には対シュターデン戦もありますからねえ。楽しみだ。

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