ふたりの休日 - interval -
 海沿いにある波留真理の事務所は、昼下がりの陽の光を存分に浴びている。それは普段通りの光景だった。
「――波留さん、ただいまー!」
「お帰りなさい、ミナモさん」
 事務所の玄関のガラス戸の自動ドアを勢い良くくぐり、蒼井ミナモがやってくる。この際の元気な挨拶は日々変わらない。
 波留はその時には、事務用のテーブルに車椅子に座った状態で向かっていた。両手の掌をテーブルに着けメタルを操作し、その眼前にはホログラフィによるディスプレイが表示されている。
 彼はそのディスプレイから目を離し、玄関先を振り向いた。声を掛ける。ミナモは学校帰りの制服姿で、相変わらず大きい手提げバッグを肩から下げていた。
 元気一杯に勢い良く飛び込んできた印象を与える、横に大きく広げた彼女の両手には、更に荷物がある。左手にはトールサイズの紙コップがあり、それには蓋がされストローが刺さっていた。そして右手には大きいワッフルコーンが握られており、その上には3種類の色のアイスが乗せられていた。その小脇にはプラスチック製の透明なスプーンが刺さっている。
「はい、これ」
 ミナモは勢いのまま波留の元まで走り寄る。そして彼の前で立ち止まると、そう言って、左手にあるカップを波留に差し出した。
「…何ですか?」
 怪訝そうな顔をしつつ、波留はテーブルから右手を離して差し出されたそれを受け取る。カップを手にした彼の右手には、カップ越しに若干の冷たい感触が伝わってきた。カップの表面にも水滴が付いている。
「すぐそこに移動販売車が来てたの。今、ホロンさんが居ないから、お茶淹れてなかったでしょ?」
 少女の説明を訊きながら、老人はカップを見る。カップの口側に顔を近付けると、白いプラスチック製の蓋越しではあるが香ばしい豆の香りが漂ってきた。彼はその推測を口に出す。
「コーヒーですか?」
「うん、事務所では波留さんいつも紅茶ばっかりでしょ?たまにはいいかなーと思って」
 この事務所には、紅茶以外にもコーヒーメイカーや各種コーヒー豆も揃えられている。しかしキッチンを利用するホロンもソウタも、専ら紅茶を淹れるようにしていた。依頼人に対しても滅多にコーヒーは出されない。
 波留はそこに刺さっているストローに軽く口をつける。吸い上げると冷たい液体が口に届く。香ばしく苦い味が広がるが、それは旨い部類に入るものだった。
 それを一口飲んだ後に波留はストローから口を離す。興味津々と言った表情を浮かべて彼を覗き込んでいる少女の視線を彼は横顔で受け止めていた。そちらを横目で見やり、次いで顔を上げて彼女を見上げた。
「美味しいですよ」
 微笑んで波留が素直な感想を述べると、ミナモの表情が明るくなった。嬉しそうに肩を揺らす。
「良かったー!ブラックで良かったよね?」
「ええ」
 ミナモの勢い良い口調に、波留は笑顔で頷いた。実際に彼は、若い頃に飲んでいたコーヒーには基本的には何も入れないようにしていたものだった。今のこの状況には、それを思い出させられる。



「――じゃあ、買って来たもの、片付けてくるね」
 ミナモはそう言ってバッグの紐を左手で取り、肩に下げ直した。そしてキッチンへと向かおうとした。
 しかし、彼女としては右手にあるものが気になる。このままでは色々な作業がやり辛い。彼女はきょろきょろと辺りを見回した。しかし、適当なものが見当たらない。
「波留さん。これ、持ってて」
 困った挙句、ミナモは波留に、その右手にあるワッフルコーンのアイスを突き出した。
「え」
 少女の唐突な行動に、波留は短い声を上げる事しか出来ない。眼前に突き出された3種の色鮮やかなアイスをまじまじと見つめてしまう。
「だって、スタンドとかがないんだもん」
 これは彼女なりに理論的な行動であるらしい。そう述べつつも唇を尖らせていた。確かにこう言う場合はアイススタンドなどが適当だろうが、そう言うものは専門店でそのまま食べたりしない限り存在しないだろう。
 彼女によって更にずいっと一歩差し出されるアイスに、波留は押される。思わず手の中にあったアイスコーヒーのカップを左手に持ち替えて、テーブルの上に置いた。と同時に、右手を差し出してアイスを受け取ってしまう。両手が離れた事でメタルへの接続が一旦切れ、テーブルの上のホログラフィが消失する。
 にっこりとミナモは微笑み、頷いた。自由になった両手でバッグを抱え、そのまま元気良くキッチンへと消えてゆく。
 波留はそんな彼女の背中を呆然と見送っていた。彼の視界の隅にあるアイスは、その表面が少し溶け掛かっている。白と緑の上にピンクが乗っている状態なのだが、ピンクの表面が少し溶けたらりと垂れてきていた。白い部分と混ざり合う。
 波留はその様子を見つめる事しか出来なかった。ワッフルコーンを掴む手からは特に変わった感触はしない。未だに硬く、温くもない。それでも僅かに溶け出してきている表面が気になり、彼は出来る限り垂直を保とうとする。
 垂れが少し下に進むと、思わず左手も伸びた。意味もなくアイスの周りに手をかざしてしまう。とは言えアイスに刺さっているスプーンが傾こうとする事はなく、それ程酷い溶けではなかった。



 そのうちにミナモはキッチンから戻ってくる。カウンター上にバッグを置き、その中からペーパーインターフェイスだけを取り出して片手に持ってくる。
 目の前に来たミナモに、波留は微笑んでアイスを手渡した。ミナモも笑顔でそれを受け取る。溶け掛けている事に気付いたらしく、彼女は少し慌てた風に最上部のピンクの部分に軽く齧り付いた。口の中に含み、次いで減った部分を舐める。
 波留はそんな彼女の様子を見やりながら、自分のカップを手に取った。しかしストローを口にするでもなく、ミナモを見る。
「アイスですか」
「違うよ、ジェラート」
 ミナモは言いながら、右手の人差し指を立てて横に軽く振る。老人の指摘を訂正した。
「何処か違うんですか?」
 訂正された方は小首を傾げる。昔からあまりそう言うものを食べていなかった人間としては、区別がつかない。せいぜいアイスクリームのイタリア語表現と言う認識しかなかった。
 そんな彼に、ミナモは表情を変える。判ってないなあと言わんばかりの表情だった。
「違うんだって。こっちの方がコクがあってヘルシーなの」
「そうなんですか」
 ミナモの説明にも波留は淡々としていた。あまり自分には縁のない話題だったからである。それにしても、やはりそう言う方向に興味があるのかとは思う。一応摂取カロリーなどを気にはしているらしい――。
 あまり食いついてこない波留に、ミナモは少し不満そうな顔をする。しかしそれ以上は何も言わない。
 左手を波留のテーブルに伸ばし、ペーパーインターフェイスと一緒に手にしていたコースターを置いた。キッチンから持ってきていたらしい。カップの上で結露した水滴が僅かに付いていた部分にコースターが接触し、その水分を吸い取ってゆく。
 そしてミナモは波留の隣にある自分のテーブルにつく。キャスターつきの椅子に腰掛け、それを引いて波留の方を向いた。アイス改めジェラートに刺さっているスプーンを取り上げて、下部の白いジェラートを掬い上げる。笑顔を浮かべてそれを口に含んだ。
 事務所には冷房は効いている。しかし老人の身体を考えて、温度設定はそこまで低くしていない。ジェラートは今まで暑い外にあったものなので、溶けるのも少し早いらしかった。
「――スペイン広場でジェラート、ですか」
 呟くように言った波留の言葉に、ミナモは顔を上げた。波留とは違い、彼女はこう言う事にも興味を持つ。
「え?何?」
「御存知ありませんか。そう言う古典映画があるのですよ」
 食いついてきた少女に対し、にこやかに波留は言う。もっともその映画においては、そんなに何個もジェラートの塊を積み上げてはいないと言う事を、彼は付け加えなかった。
「ふーん。ライブラリにあるかなあ」
 言いながらミナモはスプーンをジェラートの表面に走らせる。先端で削り取った。溶けた表面より内部は、まだ硬さを保っている。
 波留もストローに口をつける。またコーヒーを一口だけ飲んで口を湿らせ、下げて膝の上に置く。そして続ける。
「僕の時代においても既に古典でしたからね。何せモノクロ映画でしたから」
「――え!?カラーじゃないの!?」
 ミナモは本気で驚いた声を出していた。ジェラートを突付く事を止めて、手を下げる。その向こうに居る波留をまじまじと見てしまう。
 2061年において、モノクロ映画とは古典も古典である。既に大衆文化から切り離され、歴史的資料であり、或いは文学的価値などを見出すような代物だった。だから中学生であるミナモはそれらを見る機会が殆どない。あるとしてもそれは授業の一環だった。
「ええ」
 波留はそんな彼女を微笑ましく思う。皺を帯びた顔で笑い、頷いた。



「――ミナモさん」
 ある程度落ち着いたらしい。そう考えた波留は、彼女の名を呼んで右手を差し伸べた。掌をミナモの方に突き出す。
「あ、うん」
 ミナモも頷く。スプーンをジェラートに突き刺し、テーブルの上に置いていたペーパーインターフェイスを手にした。膝の上に置いて指先でプッシュボタンを操作する。
 指定の画面に行き着いたそれを、ミナモは右手で持った。腕を伸ばして波留に差し出す。少しキャスターつきの椅子を引き、波留に身体を寄せるようにした。
 老人の手が端末にかざされると、そこに淡い光が走った。そして端末の画面に数値が表示される。
「今日も後払いになってしまいましたが、いつもありがとうございます」
 言いながら波留は右手を軽く引く。ペーパーインターフェイスから離した。ミナモも自分の端末を膝の上に置く。
「いいよ。学校帰りにそのまま行く方が手間掛からないから」
 そもそも今日のミナモは、友人達と一緒に下校時に寄り道をしていた。その店で見かけた猫缶があり、それは良くこの事務所の猫のために購入しているブランドのものだった。
 しかしそれはつい最近、品切れのために買い逃していたのだ。事務所にストックが殆どない状況だった。諦めて別の種類の猫缶に乗り換えようかとしていた所に、それを見つけたためにミナモは波留に端末経由で電通した。ホロンは買い出しに出かけていたが、この店に派遣するのは二度手間であるように思われた。だから、ミナモが買ってきたのである。
 猫缶の5個パックがひとつなので金額はそれ程大きいものではない。今、ペーパーインターフェイス経由で、ミナモは電通で領収書データを波留に渡し、波留がその代金をミナモに電子マネー形式で渡した形になっている。
「しかし、お友達と御一緒だったのでしょう?申し訳ない事をしましたね」
「そうだけど、いいよ。ユキノちゃんやサヤカとはまた明日学校で会えるし」
「そうですか」
 そんな事を言ってからワッフルコーンの上部を軽く齧っているミナモを見ながら、波留は目を細めた。
 ミナモの口からたまに上がるその友人達の名前を、彼は既に記憶していた。波留は彼女らとは顔を合わせた事はなく、そもそもメタルで会話した事すらない。が、ミナモが良く話題にするために、彼の中では馴染みの少女達となりつつある。
 波留は左手にあるカップを見る。そのストローに視線をやり、ふと思い出したような顔をする。
「…このコーヒー代もお支払いしなければなりませんね」
 言いながら、波留は再び右手をかざした。
 この人工島において、貨幣経済は完全に電子マネーで運用されている。電脳化している大部分の島民は、他のデータ同様に掌をかざす事でメタル経由で金銭のやり取りを行っていた。
 ミナモは電脳化していないために、このように端末にやり取りする金額を入力する必要があった。その手間を除けば、電脳化している人間とほぼ変わらない処理となる。
 しかしミナモは苦笑していた。膝の上のペーパーインターフェイスは彼女の前に上げられる事はない。
「いいよ。これ位」
 右手を横に振ってそう言う。移動販売の店で買ったものである。小遣いレベルの金額であるし、彼女の財布にはまだ余裕があった。そもそも波留からは少なくはないバイト代を貰っている以上、こう言う形で返したい気も彼女にはあった。
「しかし」
 波留は短く言い、食い下がろうとする。これは金銭が絡む問題であり、こう言う事はきちんとしておくべきだと彼は思う。それはそれで健全な考え方ではあった。
 しかしミナモはそんな彼を遮る。被せるように台詞を言った。
「今度、ジュースでも奢ってくれたら、おあいこでしょ?」
「今度――ですか」
 波留はミナモの台詞を繰り返していた。メディカルチェックや依頼以外ではあまり外出しない彼にとって、そんな機会があるのかは謎だった。少なくとも彼は、そう考えた。
「うん」
 ミナモは笑顔を浮かべ、そう頷く。スプーンをピンクのジェラートに差し入れ、美味しそうに口に含んだ。



 ミナモはスプーンを進めてゆく。甘く美味しいが、少し量が多かった。多少欲張って3種類のジェラートを買ってきたのだが、こうなると少し飽きが来ていた。
「…少し多かったかなあ」
 彼女はぼやくように呟いていた。――ユキノちゃんの真似は私には無理っぽいや。心中ではそんな事を思っていた。
「――ミナモさん」
 波留が呼びかけてくる。ミナモはそれに顔を上げる。そこに、波留は自らのコーヒー入りカップを差し出してきていた。
「え?」
「一口飲みますか?」
 ミナモは微笑んでいる老人の顔と、差し出されたカップに刺さっているストローとを見比べていた。ストローの内側やプラスチックの蓋の内側に僅かに張り付いている黒色の水滴が目に入る。
「…苦そうだね」
 ミナモはそう言った。その表情も、彼女の口から出た言葉を表現している。その判り易い態度に波留は微笑む。
「こう言うものは、甘い物をたくさん食べる時にはいい刺激になると思いますよ」
「そうかなあ」
 言いつつもミナモは右手で波留からカップを受け取った。トールサイズのカップはまだ重さを保っている。波留はあまり飲んでいないらしい。カップの表面は汗を掻いており、冷たさも保たれたままだった。
 ミナモは顔を突き出してストローに口をつける。少しだけ吸い上げると、途端に苦い味が口に広がった。思わず眉が寄る。口に残っていた甘いジェラートの味と引き立て合い、互いの旨みが強調されていた。
 一口だけ飲んだ後、ミナモはストローから口を離した。舌で唇を湿らせる。
「…美味しいけど、苦いね」
 ストローを見るように視線を落としたまま、ミナモはそう言った。波留はそれに首を傾げる。
「そうですか?香ばしいじゃないですか」
「私、コーヒー飲んでも砂糖やミルクは絶対入れるもん」
 それは、どう言い繕っても子供っぽい台詞だった。その印象に、老人は少し笑った。口許に手の甲を当てて隠しつつも、確実に笑い声は少女に聴こえてくる。いつもの老人としての上品な仕草だった。
 その態度にミナモは少し紅くなる。恥ずかしいやら照れるやら、そんな感情が彼女の中に渦巻く。真っ直ぐ波留を見ていられず、右手を大きく動かしてカップを老人に突き返した。そんな彼女にも気分を害する事はなく、波留は笑ってカップを受け取った。



「――波留さん、お礼」
 そんな彼女から唐突に投げ掛けられた台詞に、波留は顔を上げる。
「え?」
「抹茶がいいよね」
 言いながら、ミナモはジェラートの一部にスプーンを差し込んだ。下部にあった緑の山を削り、スプーン一杯に掬い上げる。
「はい」
 彼女はそのスプーンを、波留の方に差し出した。端末のやり取りなどをやっていたためにまだ身体の位置は近いままであり、波留の顔の前にそれは来ている。
 彼は少し戸惑った。しかしそこに分けられた緑の表面がまた溶けつつあるのを目の当たりにする。そうなると彼としても色々言っている場合ではなくなる。渡されたばかりのカップをテーブルの上に置く。きちんとコースターの上に置かれたそれは、表面に掻いた汗によりテーブルを濡らす事はなかった。
 そして波留は車椅子の肘掛けにそれぞれの両手を着き、上体を彼女の方に寄せた。
「早くしないと溶けちゃうよ」
 波留を見やってミナモは笑う。彼はミナモが摘んでいるスプーンに、自らの指を絡める。そのままそれを受け取ろうとした。
 そこに、抹茶ジェラートが、溶けて一滴零れ落ちた。
 波留は咄嗟に顔を突き出していた。スプーンをミナモの手ごと指で引き寄せ、スプーンの先端を口に運んだ。
 彼の口に緑茶の苦味とジェラートとしての甘さが広がる。緑茶とジェラートのそれぞれに、違った意味でのコクを感じた。日本人は多いが日本ではないこの人工島で、緑茶の味を感じたのはこれが初めてであるような気がした。
「――美味しい?」
 彼の傍から、楽しそうな声がする。波留はミナモの手を引き寄せていた事を思い出していた。彼はその手をそっと離した。皺が寄ってぱさついた白い老人の指が、少女の瑞々しい肌から離れてゆく。
 そのままミナモの手によって、スプーンが波留の口からゆっくりと引き抜かれた。透明なプラスチックに緑の跡が少し残っている。
「美味しいですよ」
「良かった」
 口許を拭いながら言う波留に、ミナモは微笑んだ。スプーンをジェラートに差し込む。殆どなくなってしまっている最上部のピンクを削り取り、口に含んだ。スプーンには僅かな抹茶の成分が残っていたが、それは彼女の口の中でよいアクセントになっている。
 波留はテーブルに右手を伸ばし、そこにあるカップを手に取った。自分の方に引き寄せつつ、言う。
「この手のアイスを口にしたのは、50年振りになります」
「えー、だったら何時でも買ってきてあげるよ」
「いえ、特に欲しい訳では」
「じゃあ、私が食べてる時に分けてあげるね!」
「…え?」
 少女の勢いに押されているうちに、とんでもない話の展開になっていた。この結論に、波留はぽかんとする。
 ――まあ、一口程度なら、大丈夫だろう。波留はそう考え直した。
 元々必要最小限の栄養素しか口にしていない身である。過剰カロリーの問題はないし、アイスのようなものならばそこまで消化に悪くないだろう。たとえ冷たいものであっても、それが一口程度の量ならば、身体を壊す事はなさそうだ――。
 そんな事を考えつつ、波留はコーヒー入りカップのストローに口をつける。吸い上げると、確かに甘い味に苦味が混ざり合ってきた。ミナモはそれに顔を顰めていたが、彼にとってはどちらの味も美味しい部類に感じられていた。
 隣の少女は幸せそうにジェラートを突付いている。波留はそんな彼女を見ていると、彼女も波留を見た。そしてふたりで微笑み合う。それはふたりにとって、幸せな時間だった。
 
 これソウタが見たら、電脳自殺に走るんちゃうんか。

 激しく萌えさせられた13話のデートを踏まえた話ですよ。でもこの話は、それ以前とお思い下さい。
 
 いやもうあれはねえ。お前らもう付き合っちゃえよ。つーかもう付き合ってるのかありゃ。
 そう突っ込みを入れたくて仕方がありませんでした。最早公式カップルですね。やはり原作が最大手だよこいつらは。

 まあ、波留さんの人間として高止まりなスペック考えたら、外見老人であってもミナモが幻見ちゃう程に惚れてておかしくない訳ですが。
 …おかしいな、段々そう思うようになってきた。これもまた洗脳か。

 何にせよ、これを機会に事務所でアイスとかプリンとかを波留さんに同じスプーンで一口分けてあげてて、その光景をいつかソウタが目撃したら、そりゃあもう大変な事になりそうです。
 でも、だから自重しようと考えるっつーと…どうかなあ?ミナモは勿論、波留さんその辺あんまり意識してないよね?ホロンはにこやかに見てるだけだろうし。
 久島は…ありゃ止めないな絶対。久島は波留を取り合うにゃもたんのライバル的立場でも美味しいんですが、ふたりを見守ってくっつけたがる立場でも美味しいと思っています。後者であっても奴は遠慮なく事務所に入り浸る事には変わりありませんし。
 孤立無縁なソウタに合掌。

 まあともかく最近続けた食い物シリーズでした。15話が丁度食い物話題なのでタイムリーなんじゃないでしょうか。
 これ13話で萌えてから考えてた奴なので、まさか15話予告があんなもんだとは全く予想してなかったんですけど。

08/07/10

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