「たいせつなもの」後書き


例によってロイエンタールが死んでない時代を使って
ロイエンタール追悼のための小説を書いてみましたよ。
相変わらず好き勝手しますね全く。

以前もトークで書いたのですが、
多分ミッターマイヤーがエヴァの存在をロイエンタールに明かすのは
知り合ってから結構経ってからだと思います。
酒の席でぽろっと。

そしたらロイエンタールはかなり微妙な気分になると思います。
だって、初めて「こいつになら背中任せていいかもしれない」
と思い始めていた相手に、実は女が居たって事ですから。
自分の他に、大切な存在が居たって事ですから。

勘違いされたくないのですが、この感情は
自分の中ではやおいじゃありません。
恋愛感情じゃなくて、何と言うか…そうだな、
自分の兄弟とかが知らない女と結婚する事になったとか、そんな感じ?
自分との間に異なる人間が割り込んで貰いたくない、
そんな独善的な考え方?

ぶっちゃけ「俺の娘に手を出すな」みたいなもんとも言う?
…この喩え、適当なんだろうか。

一応エンサイクロペディアを持ってるので
それを参考にして双璧小説は書いているのですが、
如何せん若い頃はあんまりきっちり決まってません。
この話に限って言えば、
エヴァとミッターマイヤーが結婚した時代は、少佐なのか中佐なのか判りません。

小説だと記載はないのでエンサイクロペディアに載っていないのでしょうが、
アニメ版だと結婚式のシーンで軍服チェックすれば判別つくと思います。
が、そこまで考証する気力はありませんでした。
アニメ版に出来る限り準拠したいくせに。

多分、ロイエンタールはエヴァがとっても苦手だと思います。
そんな印象で、この話を思いつきました。
何だかんだ言っても、夫婦と彼の組み合わせの話を考えるのが好きだったりします。
本編ではあんな風に破局を迎えてしまったのですが、
創作では出来る限り幸せに隙間を埋めていきたいなあと思います。

……でも、エヴァもロイエンタールを特に好きではないとは思うんだけどさ。
本編でも本人が言ってましたが、夫の親友だから好きなだけ。
敵に回るならば、嫌いになれます――ってのは、夫への慰めだけではないと思う。
まあそれはまた別の話。


05/12/16

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